ビラノアは授乳中に服用可能か?

【質問】ビラノアは授乳中服用できますか?

【回答】ビラスチン(商品名:ビラノア)は第二世代抗ヒスタミン薬ですが、授乳中の使用については慎重な判断が必要と考えられます。ヒト母乳中への移行に関する直接的なデータがありません。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が確認されています。

米国ではビラスチンが発売されておらず、米国NIHのLactMedでは2025年3月現在、ビラスチンに関して記載はありません。理論上の安全性評価では、ビラスチンは高い蛋白結合率と中程度の経口バイオアベイラビリティであるため、理論上は乳児への影響リスクは低いと推測されます。また、鎮静作用がなく血液脳関門を通過しないという薬理学的特性から、乳児への中枢神経系への影響も少ないと考えられます。

ビラスチンはスペインのファエス・ファルマが開発しました。スペインの授乳情報データベースe-lactanciaではビラスチンを「低リスク(Low Risk)」と分類しています。

e-lactanciaのランク  Very Low Risk、Low Risk、High Risk、Very High Riskの4段階

ビラスチンはエビデンス不足のため第一選択薬としては推奨されていません。

ビラスチンは理論上は授乳中の安全性が期待できるものの、エビデンスが不足しているため、セチリジンやロラタジン、フェキソフェナジンなど安全性が確立された他の第二世代抗ヒスタミン薬を優先的に使用することが望ましいと考えられます。

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