【Q】施設入所者の抗MRSA薬の使用についてどうすればいいか?

【A】ST合剤 (バクタ®)を選択するか。 あるいは培養の感受性も考慮して抗生剤を決定する。詳細を以下に示す。
 
MRSA薬の第一選択薬はバンコマイシンであるが点滴静注しか使用できない。
経口用のバンコマイシンは血中には吸収されないため,
適応は

感染性腸炎 <適応菌種> バンコマイシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA),クロストリジウム・ディフィシル <適応症> 感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)  骨髄移植時の消化管内殺菌

となっている。
 
入院中であれば、バンコマイシンの使用が考えられるが、血中濃度を測定できない施設入所者の場合はどうすればいいか。
わが国で認可されている抗MRSA薬は、VCM (バンコマイシン) 、TEIC (テイコプラニン タゴシッド®) 、ABK (アルベカシン ハベカシン®)、LZD (リネゾリド ザイボックス®)、DAP (ダプトマイシン  キュビシン®)の5種類で ある。
このうち経口剤はLZDのみ。しかし、バンコマイシン耐性陽球菌に唯一効果があり、最後の切り札的な存在のため、使用は控える。
TDM推奨  → VCM バンコマイシン • TEIC テイコプラニン • ABK アルベ…

キーワード検索

新着記事

【Q】フォルテオ皮下注キットで血圧低下が発生した事例は報告があるか?頻度はどの程度か?

【A】フォルテオ皮下注キットの成分はテリパラチド (合成副甲状腺ホルモンPTH) である。PTH は血管平滑...

【Q】クレキサン皮下注は腹部のみか?

【A】添付文書の「使用上の注意」には「腹部に皮下投与」と記載があるため、腹部のみの使用である。 &nb...

【Q】ニフレック配合内用剤は室温保存だが、夏場の時期、室内でも高温になることがある。冷蔵庫で保管してもよいか?

【A】ニフレック配合内用剤は室温保存である。 日本薬局方で「室温は1 ~ 30°C」と定義されているため、...

【Q】ビタジェクト注キットがA液とB液に分けられている理由は?

【A】ビタジェクト注キットはA液とB液でpHが大きく異なっており、安定性を保つためにA液とB液に分けられ...

【Q】デカドロン錠からデキサート注射液に切り替える際の換算は?

【A】デカドロン錠 (デキサメタゾン) のバイオアベイラビリティーは78%であることから、理論上はデカド...

【Q】シュアポスト錠とインスリンは併用可能か?

【A】併用可能である。シュアポスト錠の適応は「2型糖尿病」であり、インスリンとの併用も可能である。 ...

【Q】サンドスタチン皮下注の副作用として月経不順はあるか?

【A】サンドスタチン皮下注用による「月経不順」や「月経異常」の副作用の報告はない。 インタビューフ...

【Q】茵ちん蒿湯とインクレミンシロップを混合後、緑色になった。なぜか?この状態で服用可能か?

【A】ツムラ茵ちん蒿湯エキス顆粒の成分の一つはダイオウである。ダイオウにはタンニン類が多く含まれて...

【Q】薬剤とグレープフルーツとの相互作用はよく聞かれるが、その他の柑橘類では相互作用はどうか?

【A】グレープフルーツはフマノクマリン類が含有している代表的な薬剤である。フマノクマリン類はCYP3A4...

【Q】ビスホスホネート系の中で最もカルシウムを下げるのは?

【A】「悪性腫瘍による高カルシウム血症」に適応のあるビスホスホネート系の薬剤はゾメタ点滴静注 (ゾレ...

人気記事

【Q】ループ利尿薬の換算・使い分けは?

【コメント】フロセミド (ラシックス)は持続時間は短いが高血圧などの適応症が多く、急性期に使いやすい...

【Q】ゾフルーザ錠は小児は何歳から使用可能か?

【A】12歳未満の小児に対しては体重別に以下の投与量となり、10kg以上の小児に投与可能である。 40kg以...

【Q】パントール注射液はなぜ腸管麻痺イレウスに効果があるのか?

【A】パントールはアセチルコリンの生成を促す。アセチルコリンを増強することで副交感神経を刺激する。...

【Q】アレジオン点眼液0.05%は小児は何歳から使用可能か?

【A】7歳以上から可能であると考えられる。   以下添付文書 (アレジオン点眼液0.05% 第5版)より抜...

【Q】カチリと亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いは?

【A】カチリ=亜鉛華軟膏+フェノール(消毒薬) カチリは亜鉛華軟膏にフェノール(消毒薬)が含有して...

【Q】グーフィス錠が食前投与である理由は?

【A】グーフィス錠は食後よりも食前の方がより便通改善の効果が期待できると考えられる。そのため、グー...

【Q】酸化マグネシウムとPPI・H2遮断薬との相互作用は?

【A】酸化マグネシウムと酸分泌抑制剤 (PPI・H2遮断薬)を併用することにより酸化マグネシウムの緩下作用...

【Q】コンタクトレンズ装着のまま点眼可能な抗アレルギー薬は?

【A】アレジオン点眼液0.05%がコンタクトレンズ装着のまま使用できる代表的な点眼液である。 点眼薬は...

【Q】パタノール点眼液0.1% は小児に対して何歳から使用可能か?

【A】1歳以上から使用可能であると考えられる。   以下添付文書 (パタノール点眼液0.1% 第7版)よ...

【Q】リンゼス錠0.25mgの食前投与の理由は?

【A】食前投与に比べて食後投与で軟便、下痢の症状が多かったため食前投与となっている。(健康成人 (第1...