【A】成人のてんかん発作に対してダイアップ坐剤は適応外であるため基本的には、使用はできません。しかし、実臨床おいて使用されているケースが散見されており、成人のてんかん発作に対するダイアップ坐剤の使用は実際の臨床現場での判断となると考えられます。
【効果・効能】 小児に対して次の目的に用いる 熱性けいれん及びてんかん発作の改善
(ダイアップ坐剤 添付文書 第11版)
てんかん (けいれん) 重積状態での治療フローチャートを確認すると以下の記載がありますが、坐薬に関する記載はありません。 (てんかん治療ガイドライン2010)
【静脈確保不可の場合】ジアゼパム注射液の注腸、ミダゾラム注射液の口腔・鼻腔内投与
【静脈確保の場合】ジアゼパム 10mg, 5mg/分 で静注 など
ダイアップ坐薬のIFには、臨床試験時の成人における単回投与時 (ダイアップ坐薬10mg)の平均血漿中濃度推移は小児の平均血漿中濃度推移とほぼ同様の推移を示したことが記載されている。
(ダイアップ坐剤 インタビューフォーム 第5版)