【Q】オメプラゾールとネキシウムの換算は1:1でよいか?

【A】オメプラゾール : ネキシウム (成分名 : エソメプラゾール)の用量の換算は1 : 1であると考えられる。

添付文書上での用法用量は同量であり、また、非劣性試験において、オメプラゾール20mgとネキシウム20mgで同程度であったと報告されている。以下の詳細を参考とする。

逆流性食道炎

ネキシウムカプセル
成人 通常、成人にはエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口投与する。 なお、通常、8週間までの投与とする。 さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回10〜20mgを1日1回経口投与する。
(アストラゼネカ株式会社 ネキシウムカプセル10mg/ネキシウムカプセル20mg 添付文書)

オメプラゾール
通常,成人にはオメプラゾールとして1 日1 回20mgを 経口投与する.なお,通常,8 週間までの投与とする. さらに再発・ 再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法 においては,1 日1 回10〜20mgを経口投与する.
(田辺三菱製薬株式会社 オメプラゾン錠10mg/オメプラゾン錠20mg 添付文書)

→添付文書の用法・用量から等量換算であることが予測されます。

 

逆流性食道炎患者を対象とした二重盲検比較試験(非劣性試験)では、オメプラゾール20mg、エソメプラゾール20mg又は40mgが1日1回最大8週間投与され、投与8週時のそれぞれの治癒率[95%信頼区間]は87.4%(166/190例)[81.9~91.4%]、87.3%(165/189例)[81.8~91.3%]及び90.0%(171/190例)[84.9~93.5%]であり、オメプラゾール20mgに対する本剤20mg及び40mgの非劣性が認められている。(木下芳一_他:日本消化器病学会雑誌, 110(2), 234, 2013)
(アストラゼネカ株式会社 ネキシウムカプセル10mg/ネキシウムカプセル20mgインタビューフォーム)

→「ネキシウム」の臨床効果は同用量の「オメプラゾール」と同程度もしくはそれ以上かつ安全性において問題が認められないことが確認された。

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