【A】セレコックス錠の副作用として、口内炎が2%程度報告されている。(セレコックス錠 インタビューフォームより)
口内炎に対する痛みを軽減できるものとして、アフタッチ口腔用貼付剤25μg (トリアムシノロンアセトニド) などの口腔用貼付剤があげられる。口腔内などの粘膜に付着し、柔軟な薄層となって病巣患部を被覆保護し、口内炎の接触痛を緩和することができる。
以下に挙げる病院の院内製剤も使用可能と考えられる。
ただし、薬機法の承認を受けた医薬品ではないため、医薬品副作用被害救済基金制度の対象にならないため注意が必要である。
例1.
アズノール錠2mg 30錠
キシロカイン液4% 20〜60ml
生理食塩液 1000ml症状に応じて1回50mlでうがい
(歯薬療法 Vol.27 3, 2008)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsotp1982/27/3/27_3_143/_pdf
例2.
HKS咳嗽水
アズノールうがい液4% 0.2ml
4%キシロカイン液 6ml
ソルコセリル 2アンプル
精製水 全量500ml1日数回咳嗽
適応 抗がん剤・放射線療法時の口内炎
(病院薬局製剤 日本病院薬剤師会 編集)
OTC薬で局所麻酔薬が含有されている口腔用塗布剤がある。
森下仁丹が発売している「デンタルクリーム」はジブカインと呼ばれる局所麻酔薬が含有されており、口内炎の痛みを抑える.
【第2類医薬品】デンタルクリーム 5g
【効果・効能】口内炎、口角炎、虫歯、歯根炎、歯肉炎等による歯痛、歯槽膿漏
【成分・分量 100g中】
・ジブカイン塩酸塩1.0g
・アミノ安息香酸エチル0.3g
・塩化セチルピリジニウム 0.1g
・l−メントール 0.1g【用法・用量】1日数回、適量を清潔な指先、または脱脂綿につけて、患部に塗擦して ください。虫歯には、そのくぼみ並びに歯肉に塗布してください。