【Q】周期性嘔吐症に対しトリプタノール (アミトリプチリン) はなぜ効くのか?

【A】現在のところ周期性嘔吐症に対するトリプタノール (アミトリプチリン) の効果は解明されていない。

周期性嘔吐症は片頭痛と関係していることが多い。抗セロトニン作用による脳血管の収縮抑制が片頭痛の予防となる。また、周期性嘔吐症は消化管粘膜に高濃度に存在するセロトニンが関与しているとも考えられる。トリプタノールには抗セロトニン作用があるため、周期性嘔吐症に効果があると考えられる。

周期性嘔吐症の治療薬はシプロヘプタジンやアミトリプチリン,スマトリプタンなどがあげられる。周期性嘔吐症の要因として自律神経異常(交感神経興奮)、視床下部 – 下垂体 – 副腎の活性化、ミトコンドリア機能不全、月経(エストロゲン感受性)、食物アレルギーとも関連していると報告もある。

(参考 : B UK Li, MD. Cyclic vomiting syndrome. Post TW, ed. UpToDate. Waltham, MA: UpToDate Inc. http://www.uptodate.com (Accessed on November 7, 2018.)

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