【A】エビリファイは糖尿病患者において禁忌となっていないが、有益性が上回る時のみ使用できると警告に記載されている。
エビリファイは他の抗精神病薬であるセロクエルやジプレキサとは異なり、糖尿病患者において禁忌ではないが、血糖値の測定や症状の観察等を十分に行い、慎重に投与する必要がある。
警告に記載された経緯を確認すると、エビリファイを除く非定型抗精神病薬の投与患者で高血糖に関連する有害事象発現のリスクが高まると報告されている。エビリファイがリスク上昇に関連するかは不明であるが、類薬が同様の内容を記載しているため、エビリファイも同様に警告として記載されていると解釈できる。
(エビリファイ錠 インタビューフォーム)
警告
糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の死亡に至ることもある重大な副作用が発現するおそれがあるので、本剤投与中は高血糖の徴候・症状に注意すること。特に、糖尿病又はその既往歴もしくはその危険因子を有する患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場…