【Q】アスピリン喘息やNSAIDsにアレルギーがある人に対してアザルフィジンなどの5アミノサリチル酸製剤は投与可能か?

【A】アザルフィジンEN錠に含有されている「5-アミノサリチル酸」はアスピリン喘息やNSAIDs喘息を引き起こす可能性があります。さらに、アザルフィジン(成分名 : サラゾスルファピリジン)服薬後に喘息症状が誘発された副作用報告もあるため、投与は避けたことが望ましいと考えられます。

 

【解説】アザルフィジン(成分名 : サラゾスルファピリジン)の添付文書には「サルファ剤又はサリチル酸製剤に対し過敏症の既往歴のある患者に対し、禁忌である」と記載されています。

禁忌
サルファ剤又はサリチル酸製剤に対し過敏症の既往歴のある患者

本剤は体内で5-アミノサリチル酸(5-ASA)とスルファピリジン(SP)に分解される。従って、サルファ剤又はサリチル酸製剤に過敏症の既往歴のある患者に本剤を投与すると、過敏反応を示すおそれがあるので、これらの患者には投与しないこと。
(アザルフィジンEN錠 添付文書)

なぜア…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】漢方薬で注意すべき食物アレルギーは?

【A】特定原材料や特定原材料に準ずるものに指定されている食物が含有された漢方薬は特に注意が必要です。 具体例を挙げると、山芋アレルギーは山薬が含有されている「八味地黄丸」「牛車腎気丸」「六味丸」、小...

新着記事

サンフォードガイドに記載されていない抗菌薬(CTM, CMZ, FMOX, CZOP)の実臨床での最大用量は?

A. 『JAID/JSC感染症治療ガイドライン2019』に以下の記載がある。 〈呼吸器感染症の項目〉 ・CTM 点滴静注 1 回 1~2g・1 日 2~3 回(添付文書最大 4g/日) ・CZOP 点滴静注 1 回 1g~2g・1 日 4 回(添付文書最大 4g/...

TPN下におけるVitB1の用量と脂肪乳剤の投与方法について

【質問】TPN施行時の他施設での対応について教えてください。 ①VitB1の用量について 当院採用の製剤はフルカリックです。フルカリックは通常2キット使用した場合にASPENガイドラインの推奨量3mg/日となりますが...

発症8日目以降に使用できるコロナ治療薬は?

【質問】コロナ治療薬について教えてください。 『発症8日目、発熱が持続しているため医療機関を受診された方です。酸素化は問題なく中等症I判断、入院は出来ないためこのような場合でも使える有効な抗ウイルス薬...

新着記事をもっと見る