【Q】PCI処置後のクロピドグレル or エフィエントの単剤療法は可能か?

【質問】PCI処置後の虚血性心疾患に対して、バイアスピリン+ (プラビックス or エフィエント)の併用療法 (DAPT) が行われます。

ステントの種類によって、BMS (Bare Metal Stent) であれば1ヶ月、DES (Drug Eluting Stents 薬剤溶出性ステント) であれば6ヶ月程度DAPT が継続し、その後バイアスピリン単剤を半永久に継続することが多いと思います。

しかし、当院ではバイアスピリン単剤となることが少数派であり、大抵の場合プラビックス or エフィエントの単剤となります。プラビックスもエフィエントも、PCI処置後の適応の場合、「バイアスピリンと併用すること」と添付文書に記載されていますが、この方法はよく行われているのでしょうか。エフィエントに至ってはPCI処置後の適応しかなく、単剤療法は保険適用的にどうなのかと疑問に思っています。

【用語解説】
PCI : 経皮的冠動脈インターベンション
DAPT  : dual antiplatelet therapy (血小板薬2剤併用療法)
BMS : Bare Metal Stent (従来の金属ステント)
DES : Drug Eluting Stents (薬剤溶出性ステント)

&n…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】脳梗塞にあえてシロスタゾールを選択する理由は?

【質問】脳梗塞の再発予防には基本的にバイアスピリンとクロピドグレルの2剤併用(のちに単剤療法)であることが多いですが、シロスタゾールが選択されることも少ないながら見られます。 シロスタゾールは頭痛や...

【Q】クロピドグレル錠(後発品)の簡易懸濁法の可否は?

クロピドグレル錠25mg・75mg「アメル」:△(共和薬品工業株式会社 クロピドグレル錠「アメル」の簡易懸濁法に関する資料) クロピドグレル錠25mg・75mg「ケミファ」:△(日本ケミファ株式会社 【クロピドグレル錠...

【Q】ピロリ菌除菌後にPPIを継続する必要があるか?

【A】消化性潰瘍の患者は除菌後も継続する必要がある。それ以外の患者では必要はないと考えられる。 ピロリ菌除菌することでNSAIDsやバイアスピリンなど潰瘍発生リスクを低下させることができると報告されている...

【Q】コンプラビン錠が大きくて飲めない。粉砕可能か?

【A】粉砕は不可である。クロピドグレル硫酸塩錠 (先発品 : プラビックス) とアスピリン錠 (バイアスピリン) に分解して粉砕する。以下のリンクを参考とする。 【Q】コンプラビン配合錠の粉砕の可否は? 【Q】バ...

新着記事

サンフォードガイドに記載されていない抗菌薬(CTM, CMZ, FMOX, CZOP)の実臨床での最大用量は?

A. 『JAID/JSC感染症治療ガイドライン2019』に以下の記載がある。 〈呼吸器感染症の項目〉 ・CTM 点滴静注 1 回 1~2g・1 日 2~3 回(添付文書最大 4g/日) ・CZOP 点滴静注 1 回 1g~2g・1 日 4 回(添付文書最大 4g/...

TPN下におけるVitB1の用量と脂肪乳剤の投与方法について

【質問】TPN施行時の他施設での対応について教えてください。 ①VitB1の用量について 当院採用の製剤はフルカリックです。フルカリックは通常2キット使用した場合にASPENガイドラインの推奨量3mg/日となりますが...

発症8日目以降に使用できるコロナ治療薬は?

【質問】コロナ治療薬について教えてください。 『発症8日目、発熱が持続しているため医療機関を受診された方です。酸素化は問題なく中等症I判断、入院は出来ないためこのような場合でも使える有効な抗ウイルス薬...

新着記事をもっと見る