【質問】リスパダールによる嚥下障害について リスパダール服用中の患者に顕性誤嚥の訴えがあった場合、どのような対応をすべきか。リスパダール中止による影響はないか。代替薬はあるか。そもそも、リスパダールによる嚥下障害の特徴はあるのか?
【回答】
リスパダール服用中に顕性誤嚥の訴えがあった場合、嚥下機能の専門的評価を行い、リスパダールの減量または中止を検討します。さらに口腔ケア、嚥下リハビリ、食形態の調整などの対策を実施し、多職種で連携します。
中止時は精神症状再燃のリスクがあるため、クエチアピン、アリピプラゾール、オランザピンなどの代替薬への切替えを検討します。これらは錐体外路症状が比較的少なく、嚥下障害のリスクが軽減される可能性があります。
リスパダールによる嚥下障害は他の抗精神病薬と大きな違いはありませんが、早期に発現する可能性があり、減量・中止により改善する可逆的な特徴があります。
リスパダール服用中に顕性誤嚥の訴えがあった場合の対応リスペリドン服用中に患者から顕性誤嚥(食べ物や飲み物を摂取した際に咳込みやむせるなど、明らかに観察できる形で起こる誤嚥)の訴えがあった場合、まず嚥下機能の専門的評価が必要です。言語聴覚士や嚥下専門スタッフに依頼し、嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査で嚥下障害の程度を客観的に把握…