【A】フロセミド注射液 : フロセミド錠 = 1 : 1
ただし、経口のフロセミドのバイオアベイラビリティは10〜100%と個体差が大きいため注意が必要です。
経口フロセミドのバイオアベイラビリティは10〜100%
(より理解を深める!体液電解質異常と輸液 改訂3版 p29 中外医学社 )
フロセミド経口剤はバイオアベイラビリティの個体差が大きいため、10%しか腸管で吸収されない場合があります。一方で100%と吸収量が非常によい場合もあり、経口剤と注射剤は当量換算でも問題ないケースがあります。経験則的に10〜100%の間である50%で換算し、「経口薬の2倍量が静注と同等とされるケース」もありますが、過量または不十分となる可能性もあります。そのため、フロセミド製剤の剤形変更後に、患者状態を確認しながら、投与量を調節する必要があります。
同じループ利尿薬であるトルセミドはバイオアベイラリティーが90%と高くなっています。