【Q】前立腺肥大治療薬のまとめ〜前立腺肥大診療ガイドライン〜

【A】前立腺肥大診療ガイドライン2011の中で薬剤に関する部分をまとめた。

α1遮断薬とデュタステリド (アボルブ) の併用は単独治療より有効とする根拠が十分ある α1遮断薬で無効例に対して抗コリン薬の投与が推奨される。しかし排尿困難や尿閉などの有害事象が危惧されるので両者の併用は慎重投与である ブラダロン(フラボキサート)はα1遮断薬で夜間頻尿の改善がなかった前立腺肥大症において夜間排尿回数を有意に減少させたという報告がある。しかし、ガイドラインの推奨グレードは保留である。(適応外) タムスロシン (ハルナール) とタダラフィル (ザルティア) の併用投与で国際前立腺症状スコアとQOLの改善が認められた ウラピジル (エブランチル) はタムスロシン (ハルナール) やシロドシン (ユリーフ) と同様に推奨グレードAのα1遮断薬になっているが、詳しい試験などのデータはない。神経因性膀胱に伴う排尿困難に使用され、女性に唯一使用できるα1遮断薬である α1遮断とデュタステリド(アボルブ)の併用は単独治療より有効とする根拠が十分ある シロドシン (ユリーフ) 、タムスロシン (ハルナール)、ナフトピジル (フリバス) などのα1遮断薬の効果の優劣は明らかではない

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】透析患者に対する前立腺肥大症治療薬の意味は?

【質問】入院された患者の持参薬に前立腺肥大症の薬剤(ザルティア等)がありましたが、後日透析導入となりました。 そもそも、無尿である透析患者に前立腺肥大症の薬剤を継続する意義としてどういったものが考え...

【Q】抗生剤以外で前立線炎に適応がある薬剤は?

【A】2018年12月現在、薬価収載されている薬剤で「効能・効果」に前立腺炎の記載がある薬剤はセルニルトン錠、バップフォー錠 (プロピベリン)、ブラダロン錠 (フラボキサート) のみである。 セルニルトン錠  成分...

新着記事

ロスーゼット錠、エゼアト錠、リバゼブ錠の一包化の可否は?

【質問】ロスーゼット、エゼアト、リバゼブの一包化は可として良いでしょうか。一包化が必要な患者については、配合剤ではなく、それぞれ処方してもらった方が適切なのでしょうか。 【回答】 ロスーゼット配合錠 ...

緑内障患者への抗コリン作用薬処方時の対応と判断基準は?

【質問】緑内障で抗コリン作用薬が使用できない閉塞隅角緑内障か、使用することで急性緑内障発作の可能性がある狭隅角か、使用可能な緑内障か、どのように判断していますか? 日本眼科医会の緑内障連絡カードや本...

ゲンタマイシン注の投与におけるトラフ値・ピーク値は?

【質問】ゲンタマイシン注(GM)についてご教示ください。 中等度腎機能低下で150mg1日1回の投与方法で開始したところ、トラフ値1.8、ピーク値10前後(だったと思います)の結果を受けて60mg1日1回へ減量しま...

新着記事をもっと見る