【Q】低用量アスピリンの胃腸障害にH2遮断薬は有効か?ガスターなど

【A】PPI(プロトンポンプ阻害薬)H2遮断薬よりも低用量アスピリンによる消化性潰瘍予防に有効であるという報告がある。一方で、日本人の胃酸分泌能は欧米人より低く、ピロリ菌感染率や胃粘膜萎縮を来たしている症例が多いため、H2遮断薬も有効であると報告されています。PPIが優れているという報告、有意差がなかったという報告はあるが、H2遮断薬が優れているという報告はないためPPIの方が効果が高いと考えられる。これらを踏まえた上で、低用量アスピリン服薬患者における消化性潰瘍予防にはPPIからH2遮断薬に変更することも一つの選択肢となると考えられる。

 

以下の報告1) により、低用量アスピリ…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】脳梗塞にあえてシロスタゾールを選択する理由は?

【質問】脳梗塞の再発予防には基本的にバイアスピリンとクロピドグレルの2剤併用(のちに単剤療法)であることが多いですが、シロスタゾールが選択されることも少ないながら見られます。 シロスタゾールは頭痛や...

【Q】ピロリ菌除菌後にPPIを継続する必要があるか?

【A】消化性潰瘍の患者は除菌後も継続する必要がある。それ以外の患者では必要はないと考えられる。 ピロリ菌除菌することでNSAIDsやバイアスピリンなど潰瘍発生リスクを低下させることができると報告されている...

【Q】コンプラビン錠が大きくて飲めない。粉砕可能か?

【A】粉砕は不可である。クロピドグレル硫酸塩錠 (先発品 : プラビックス) とアスピリン錠 (バイアスピリン) に分解して粉砕する。以下のリンクを参考とする。 【Q】コンプラビン配合錠の粉砕の可否は? 【Q】バ...

新着記事

ゲンタマイシン注の投与におけるトラフ値・ピーク値は?

【質問】ゲンタマイシン注(GM)についてご教示ください。 中等度腎機能低下で150mg1日1回の投与方法で開始したところ、トラフ値1.8、ピーク値10前後(だったと思います)の結果を受けて60mg1日1回へ減量しま...

ペランパネルとリファンピシンの薬物相互作用は?

【質問】ペランパネル内服中の患者にリファンピシンを使用することになりました。 電子添文に「ペランパネルの血中濃度が低下する可能性がある」と記載されていますが、実際どの程度低下するものなのでしょうか。...

透析患者のTPNにフルカリックを使用することは問題ないか?

【質問】透析患者のTPNにフルカリックを使用することは問題ないでしょうか。(禁忌は外れましたが・・・) また、使用する場合に注意すべき点はどのようなことが挙げられますか。 実際に積極的に使用しているご施...

新着記事をもっと見る