【A】Augsberger式から5歳で体重が18kgであれば、0.63mg〜1.26mg/日が目安となります。
ただし、『ビオスリー®』は活性生菌製剤製剤であり用量には幅があり、患者に応じた適切な用量とすることが必要です。
【解説】ビオスリー配合散の小児薬用量はバラツキがあります。
Augsberger式を使って小児用量を求めると。成人1日1.5〜3gであるため、5歳で体重が18kgの場合、小児量=(1.5〜3g)×(1.5×(18+10)) ÷100=0.63g〜1.26g
となります。
よって、ビオスリー配合散0.63g〜1.26gが妥当であると考えられます。
OTC医薬品の記載は?
ビオスリーHi錠、ビースリーH(散剤)
(武田コンシューマーヘルスケア株式会社 ビオスリーHi錠、ビースリーH 添付文書)
→同成分、同用量のOTC薬であるビオスリーHは3ヶ月以上15歳未満で1回量は1/2包と大きく幅をもたせた用量設定となっています。
Augsberger式の問題点として薬物の消失経路やクリアランスを考えておらず、適正な用量となるかは不明であることが挙げられます。そのため今後はAugsberger式やVon Harnackの表ではなく、アロメトリーの利用や母集団薬物動態解析などによる小児薬用量の換算が必要になってくると考えられますが、現在はまだ、研究段階です。
他の書籍には以下のように記載されています。
0.05〜0.1g/kg 分3 (最大3g/日)
体重18kgで計算すると、900mg〜1800mg /日
(参考 : 実践 小児薬用量ガイド 第2版)
新生児 100mg/日
6ヶ月 300mg/日
1歳 350mg/日
3歳 500mg/日
7歳6ヶ月 750mg/日
12歳 1000mg/日5歳であれば600mg/日程度と考えられる。
(参考 : 新小児薬用量 改訂第8版)