【Q】「レベニン散」と「ミヤBM」の併用で効果の相乗効果があるか?

【質問】【ビオスリー配合散】は乳酸菌、酪酸菌、糖化菌の3種混合の製剤で、互いの共生関係により腸内細菌叢を正常化させる製剤であるが、同じく乳酸菌製剤である【レベニン散】と酪酸菌製剤である【ミヤBM】の併用によっても類似の効果が得られると考えられるか。

【A】理論上は【レベニン散】と【酪酸菌製剤】を併用することで共生関係が生じ、効果が増加すると考えられます。また、乳酸菌、酪酸菌、糖化菌の3種混合の整腸剤を使用して、【腸内細菌が起炎菌である敗血症】や【紅皮症型の皮疹で発症する薬剤性過敏症症候群(DIHS)】が有効であった症例が報告されています。よって効果の増加を期待する際は、両者の併用も妥当と考えられます。
ただし、整腸剤を併用することにより、保険上の審査で査定される可能性もあるため、【レベニン散】と【ミヤBM】を併用するのではなく、【ビオスリー配合散】単剤の方が望ましいと考えられます。

 

腸内細菌が起炎菌である敗血症に対して乳酸菌、酪酸菌、糖化菌が有効であった。乳酸菌、酪酸菌、糖化菌の合剤を6g/日で投与。(Prog.Med. 24 : 1791-1794, 2004)

症例1. 発熱と紅皮症型の皮疹で発症するDrug-induced hypersensitivity synd…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】ビオスリー配合散の小児薬用量は? (5歳、体重18kg)

【A】Augsberger式から5歳で体重が18kgであれば、0.63mg〜1.26mg/日が目安となります。 ただし、『ビオスリー®』は‎活性生菌製剤製剤であり用量には幅があり、患者に応じた適切な用量とすることが必要です。 【解...

新着記事

レボチロキシン錠 (チラーヂン)は食後投与よりも食前投与のほうが効果が高いか?

【質問】チラーヂンは、食前の方が吸収がよいのですか? 【A】レボチロキシンは、一部の金属(アルミニウムや鉄など)や特定の飲食物 (コーヒー、食物繊維、グレープフルーツ、パパイヤ、大豆製品など)と同時に摂取...

芍薬甘草湯の代替薬は?

【A】芍薬甘草湯(こむら返り)の代替薬候補として、エペリゾン (ミオナール錠)、チザニジン(テルネリン錠)、ダントロレンナトリウム(ダントリウムカプセル)、レボカルニチン(エルカルチンFF錠)、疎経活血湯、四物...

ロナセンテープは半分に切ることができるか?

【A】ロナセンテープは薬を含む膏体が支持体とライナーの間にあるマトリックス型の経皮吸収剤です。そのため半分に切っても使用することができると考えられます。しかし、切ることにより剥がれやすくなったり、薬...

新着記事をもっと見る