【A】ゆっくりと息を吐き出すことで、肺への沈着性の向上が期待できると考えられる。
ゆっくりとした深い呼吸では、粒子は肺胞まで均一に到達して沈着しやすくなる。また、 吸入時に数秒間呼吸を止めると粒子沈着率は改善し、15秒間止めると径0.5 μmの小さい粒子の呼出を防ぎ、効果的に沈着すると報告されている。(喘息 12(4): 73 -77 1999)
15秒間の息を止めることは臨床上、難しいため、息をゆっくり吐き出すことで、その間も粒子が気管支粘膜に滲み込み、粒子沈着率が向上すると考えられる。
吸入ステロイドのみではなく、COPDや気管支喘息にもちいられる吸入剤 (抗コリン、β2刺激薬)も同様である。