【Q】DOACの4剤、それぞれの特徴の違いは?

4種のDOACの違いのまとめ

標的因子:ダビガトランのみトロンビン(トロンビン阻害薬)、その他は第Xa因子(Xa阻害薬)。 中和剤:ダビガトランのみ存在(イダルシズマブ) 剤型:リバーロキサバンのみ細粒あり。エドキサバンのみOD錠あり。 薬物動態:ダビガトランのみグルクロン酸抱合による代謝を受ける。その他は主にCYP3A4。 併用禁忌:アピキサバンとエドキサバンはなし。ダビガトランはイトラコナゾールのみ。リバーロキサバンは、HIVプロテアーゼ阻害剤、コビシスタット含有製剤、イトラコナゾール、ボリコナゾール、ケトコナゾール。 その他:リバーロキサバンは人種によって血中濃度に変動が認められる。半減期は4剤とも短い(8 ~ 14 時間)

※トロンビン阻害薬‥トロンビンの活性部位に選択的に結合することで、トロンビンを阻害する、トロンビン産生速度を低下させる
※Xa阻害薬‥プロトロンビナーゼ複合体を阻害し、トロンビン生成速度および産生総量を低下させる

 

以下、各薬剤のまとめ。

プラザキサ(一般名 : ダビガトラン)

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】「深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症」に対して、イグザレルトやエリキュースには高用量開始であるがリクシアナには記載がない理由は?

【A】リクシアナは、「深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症」の患者に対しては、急性期の適切な初期治療(未分画ヘパリンやアリクストラ皮下注)後に開始する必要があるためです。 DOAC発売前は、「深部静脈血栓症及...

【Q】DOACの4剤、それぞれの特徴の違いは?

4種のDOACの違いのまとめ 標的因子:ダビガトランのみトロンビン(トロンビン阻害薬)、その他は第Xa因子(Xa阻害薬)。 中和剤:ダビガトランのみ存在(イダルシズマブ) 剤型:リバーロキサバンのみ細粒あり。エドキ...

【Q】イグザレルトの術前中止期間は?休薬期間は?

【A】以下のように、低リスク患者、高リスク患者、腎機能に応じてイグザレルトの術前中止期間は変わってくる。術前中止基準についてはエビデンスが十分ではなく、ガイドラインにも示されていないため、文献を参考...

【Q】エリキュースの術前中止期間は?休薬期間は?

【A】以下のように、低リスク患者、高リスク患者、腎機能に応じてエリキュースの術前中止期間は変わってくる。術前中止基準についてはエビデンスが十分ではなく、ガイドラインにも示されていないため、文献を参考...

新着記事

膀胱留置カテーテル挿入中の過活動膀胱治療薬継続の意義は?

【質問】泌尿器科の薬を服用中の方が膀胱留置カテーテルを挿入することになった場合の内服を継続する意義についてご教示ください。 過活動膀胱の薬を内服中の方が入院後に尿カテ留置となりました。一時的で早々に...

偽痛風患者のコルヒチン投与における適切な用量設定と腎機能調整は?

【質問】偽痛風に対するコルヒチンの使い方について教えてください。偽痛風と診断された方にコルヒチンが処方されたが、使い方がわからず困っています(1回1錠1日3回毎食後)。中等度〜高度腎機能障害がある場合...

DOACから他のDOACへの切り替えの考え方は?

【質問】DOACを服用していて血栓症が発症した場合に他のDOACに切り替えることがあるかと思いますが、その切り替え方法の考え方についてご教示ください。よろしくお願いいたします。 【回答】DOACの切り替えを検討...

新着記事をもっと見る