【Q】抗不整脈薬におけるKチャネル遮断薬の作用機序の違いは?

【A】

ソタロール (ソタコール) : 強いβ受容体遮断作用+K(主にIkr) チャネル遮断作用 → 左室機能(↓ ) ・ 洞調律 (↓ ) ニフェカラント (シンビット) : 純粋にK(Ikr)チャネル遮断作用のみ→左室機能 (→)・洞調律(→) アミオダロン (アンカロンなど):K( 主にIks)チャネル遮断作用+Caチャネル遮断作用+Naチャネル遮断作用+αおよびβ受容体遮断作用 →左室機能 (→)・洞調律 (↓)

※ソタロールとニフェカラントはK (Ikr)チャネルを遮断するのでアミオダロンと比較するとQT延長を起こしやすいが、アミオダロンはK (Iks) チャネルを遮断をするので上述した2剤と比較してQT延長を起こしにくいと考えられる。

・Ikr‥電流の速い成分
・Iks‥電流の遅い成分

 

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