【質問】薬剤混合の安定性についてです。錠剤の服用が困難なケースでは簡易懸濁+とろみ等を推奨していますが、中には「水溶液にすると飲んでくれないため、粉砕してごはんにかけている」ため粉砕一包化を希望されることもあります。1剤ずつの安定性であれば、粉砕ハンドブックや経管ハンドブック、インタビューフォームのような資料がありますが、粉砕混合やまとめて懸濁する場合の安定性は何を指標にして検討、予測すればよいでしょうか?
【A】 粉砕混合やまとめて懸濁する場合の安定性に関しては情報がほとんどありません。
粉砕混合後やまとめての簡易懸濁法をする際には、実際に色調や固結などの外観変化を確認するしか方法がないかと思います。
簡易懸濁法に関しては、pHが大きく変わる薬剤、たとえば、酸化マグネシウムなどのアルカリ性溶液になる薬剤については注意が必要と考えられます。