【Q】粉剤した錠剤と簡易懸濁法の配合変化は?

【質問】小児の難病患者に粉砕一包化調剤をすることがあります。成人は簡易懸濁法で代用できるケースも増えてきましたが、小児は端数や薬の種類が多いこともあり、難しいのが現状です。そこで、錠剤粉砕したものや簡易懸濁の際の配合変化はどのように考えれば良いのでしょうか?また、配合不適のものはどれくらいか間隔を開ければ使用できるのでしょうか?

【A】簡易懸濁の配合変化はこちらに記載しました。

https://closedi.jp/5409/

錠剤粉砕し、同包化した薬剤の配合変化については、十分な情報がありません。ただし、以下のとおり、散剤を混合した薬剤は、色調が変化し、含量の低下や固結することがあります。同様に、錠剤を粉砕し混合した場合も、色調や固結などを常時確認し配合変化の有無を確認する必要があります。

 

例1. アスピリン+(酸化マグネシウム or 炭酸水素ナトリウム or 乾燥水酸化アルミニウムゲル) → 配合変化があるため、別包にする

例2. ネオフィリン+(乳糖 or ビタミン C製剤 or セルベックス細粒)→メイラード反応がおこる。(ネオフィリン インタビューフォーム )

例3. フェロミア顆粒+ハイシー顆粒→アスコルビン酸とクエン酸第一鉄Na…

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