【Q】市販薬において疾患禁忌となる成分は?

【質問】市販薬の相互作用についてです。高血圧、糖尿病の方は医師、薬剤師に相談すること。などの注意書きはほとんどの市販薬に記載されているかと思いますが、状態が安定していて、2日3日程度の短期使用であれば使用できるケースも少なくないかと思います。絶対的に疾患禁忌となる成分はあるのでしょうか?

【A】一般用医薬品は「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」と定義されており、薬剤師その他の医薬関係者が情報提供を行うことが前提とされています。

 また、一般用医薬品の添付文書は、医療従事者のみが理解できる専門用語ではなく、使用者が理解し易い表現が用いられており、「必要に応じて医師、薬剤師等に相談すること」などと併記されていることがあります。そのため、一般用医薬品と医療用医薬品では、同成分であっても、記載内容が異なる可能性があります。例えば、医療用で「禁忌」とされている「排尿困難」「心臓病」「緑内障」は、OTC医薬品では具体的な記載はなく「医師、薬剤師等に相談すること」となっていることがあります。
医療用医薬品で禁忌となっ…

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