【Q】TPN継続による肝機能悪化について機序、対応は?

【質問】TPN継続による肝機能悪化について機序、対応が知りたいです。

【A】高カロリー輸液 (TPN) による肝障害によりASTやALTの上昇がみられることがあります。この発症機序についてはまだ明らかにされていませんが、いくつかの要因が考えられます。

1. エネルギー量の増加によるもの
TPN開始時により、エネルギー量が急速に増加し、エネルギー量が過剰になるため発症する。
→この場合、投与量を減らしたり、時間が経過すると改善します。経験則的にAST、ALTが100 IU/L 未満程度であれば継続しても問題ないと考えられます。

2. トリグリセリド産生による脂肪肝の促進
TPNによるグルコース過剰によって、トリグリセリドが産生されるため発症する。グルコースは肝臓内でグリコーゲンとして蓄積され、さらにトリグリセリドが過剰産生されて、肝臓に脂肪として蓄積される。

3. 高インスリンによる脂肪肝の促進

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】TPN継続による肝機能悪化について機序、対応は?

【質問】TPN継続による肝機能悪化について機序、対応が知りたいです。 【A】高カロリー輸液 (TPN) による肝障害によりASTやALTの上昇がみられることがあります。この発症機序についてはまだ明らかにされていませ...

【Q】NSAIDs同士の併用は可能か?

【質問】セレコックスとロキソニンの併用について質問です。 「NSAIDsの重複は疑義」と同僚に言われたのですが、オキシコンチンとオキノームのように「定期薬(効果のベース)」と「頓服(レスキュー)」といった形で...

【Q】輸液の混注口の保護キャップの入手方法は?

【質問】輸液の混注キャップについて エルネオパやハイカリックはメーカーから支給されるキャップを見たことがあるのですが、他のTPN製剤についてもキャップはもらえるのでしょうか?まとめ一覧のような情報があ...

【Q】グリベック錠の術前の休薬期間はあるか?

【A】グリベック錠の術前の休薬期間は特にない。 ただし、グリベック錠の副作用として白血球や血小板減少があるため、副作用により休薬する可能性はあります。 骨髄抑制 汎血球減少(1%未満)、白血球減少(35%未...

新着記事

病院における添付文書・インタビューフォームの保管状況

【質問】添付文書・インタビューフォームの保管についてお聞きします。 当院では災害時等のオフライン環境下で閲覧できるように印刷した上で保管しておりますが、 他施設ではどうされていますでしょうか? 【A】A...

外来の妊婦に対するインフルエンザ治療薬の選択は?

【A】オセルタミビル(商品名 : タミフル)は妊婦に対して安全かつ効果的であるとの豊富な情報1,2があります。また、吸入薬であるラニナニビル(商品名 : イナビル)は、体への暴露が少ないため、問題ないとされてお...

ダイアップ坐剤10㎎は終末期の苦痛に対して保険審査が通るか?

【質問】終末期の方です。ダイアップ坐剤10㎎が苦痛時で処方されました。適応外になりますが、保険はとおるのでしょうか? 【A】終末期の成人患者における苦痛緩和のためにダイアップ坐剤10㎎が処方される場合、...

新着記事をもっと見る