【質問】希釈は陽圧操作厳守、分注は陰圧操作と手順書に記載されているのを拝見しました。 無菌調剤では基本陰圧操作しか使わないと思っていたのですが、陰圧操作による針内のデッドスペース分の誤差を考えるなら通常の調剤でも陽圧操作をしなければならないことになります。 全量何mL以下のときは陽圧操作厳守、などなにか使い分けの基準があるのですか?(誤差±10%など)
【A】調剤指針において「バイアル内を陽圧にして、バイアルから薬液を採取する」と記載されています。
一方で、抗悪性腫瘍薬の場合は「バイアル内を陽圧にしてはならない」と抗がん剤調整マニュアルに記載されています。
シリンジ針内には薬液が残存します。シリンジ針部分はシリンジで計量できる部分として含まれていません。そのため、バイアル内の薬剤を正確に希釈するには、「シリンジ針先まで薬液を満たし、ワンプッシュで薬液を注入する」方法が適していると考えられます。ただし、この方法はバイアル内が陽圧になってしまうため、バイアル内の薬液が噴出するリスクが生じてしまいます。
あるいはシリンジ針先まで薬液を入れないようにして薬…