【Q】第2世代の抗ヒスタミン薬の使い分けは?

【A】抗ヒスタミンの特徴をまとめた文献があったため、以下にまとめた。

問診票などによる患者ニーズを把握することが重要である。

  1. 効果の高さを重視 → オロパタジン (商品名アレロック) または セチリジン (商品名ジルテック)
  2. 両方を重視 → フェキソフェナジン / プソイドエフェドリン配合剤 (商品名ディレグラ) または レボセチリジン (商品名ザイザル)
  3. 眠気の少なさを重視 → フェキソフェナジン (商品名アレグラ) または ベポタスチン (商品名タリオン)

抗ヒスタミン薬の副作用である眠気についての出現がわからない時→「市販の風邪薬で眠気を催すか否か」という問診が有効である。
(福岡医誌 107 (1) : 1 – 7, 2016 総説花粉症に対する薬物治療 患者満足度を意識した抗ヒスタミン薬の使い分けと鼻閉に対する工夫)
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/1657143/p001.pdf

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】抗ヒスタミン点眼薬は何歳から使用可能か?

【A】主な抗ヒスタミン点眼剤は以下が挙げられます。点眼剤の年齢設定については使用経験がない、もしくは少ないことが主な理由です。点眼剤は全身への移行性が高くないことから、経験則的に添付文書に記載のある...

【Q】フェキソフェナジンと酸化マグネシウム単剤の相互作用は?

【質問】日経DIにフェキソフェナジンと酸化マグネシウムの併用が記載されていましたが、過去に製薬会社からpHとアルミニウムとマグネシウムの条件下で起きうるため、酸化マグネシウム単独では起こらないと説明を...

【Q】プソイドエフェドリンは血圧を上昇させるか?

【質問】高血圧にプソイドエフェドリンを含む市販薬は選べないイメージがありますが、ディレグラの長期使用の記事を見ると中枢作用はエフェドリン>プソイドエフェドリンとありました。それでもなぜ強く注意され...

新着記事

シングリックス接種間隔は1か月でもいい?2か月に設定されている理由は?

【質問】 シングリックス筋注用の投与間隔について調べています。添付文書では、通常の方は初回と2回目の接種間隔が2か月、「帯状疱疹にかかりやすい18歳以上の方」の場合は1か月まで短縮できるとなっています。...

ループ利尿薬の併用目的・用量設定・降圧効果は?

【質問】 ループ利尿薬の使い分けについて。フロセミド+アゾセミド/フロセミド+トラセミド、時に3剤の併用を見かけます。どのような目的で併用しているのでしょうか?用量設定の目安は?また、降圧効果の比較...

2025年9月 承認の新医薬品22品目まとめ

2025年9月19日新医薬品として22品目承認   新医薬品 ネフィー点鼻液1mg / 点鼻液2mg ・成分名:アドレナリン ・効果効能:アナフィラキシー反応に対する補助治療 (既往がある人、または発現リスクが高い人に...

新着記事をもっと見る

医薬品供給状況

【供給停止】デノシン点滴静注用500mg、他1品目【限定出荷】ラリキシン錠250mg、他2品目【限定出荷解除】マーズレン配合錠0.5ES

2025年10月17日 供給状況の変更情報 【供給状況の変更】 供給停止に移行:2品目 限定出荷に移行:3品目 限定出荷解除に移行:1品目 【その他情報(理由・見込み)の更新】 限定出荷中の品目:1品目 =============...

過去の供給情報を見る

週間ランキング

ランキングをもっと見る