【Q】エビスタ錠を服用中の患者において歯科治療などを行うことは可能か?顎骨壊死のリスクは?

【A】歯科治療においてエビスタにはビスホスホネート製剤のような顎骨壊死のリスクはないと考えられる。エビスタ服薬後の顎骨壊死に関する添付文書の記載や報告などは特になし。

 

ビスホスホネート製剤の顎骨壊死の機序は現在も解明されていない。
骨代謝回転抑制作用や血管新生抑制作用が関連している説がある。
エビスタ錠の作用機序はエストロゲン受容体を介するものであり、顎骨壊死とは関連がないと思われる。

 

大手術など長期安静が必要な場合は、その3日前には本剤の服用を中止し、完全に 歩行可能になるまでは投与を再開しないことと記載がある。
(エビスタ錠60mg 添付文書)

 

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

リベルサス錠を服薬後は横になることは許容されるか?

【質問】リベルサス服用後は、BP製剤のように横にならないようにする必要があるのか 【A】ビスホスホネート製剤は、服薬後に咽喉頭や食道などの粘膜に局所刺激症状を引き起こす可能性があるため、速やかに胃内へ...

【Q】ビスホスホネート系の中で最もカルシウムを下げるのは?

【A】「悪性腫瘍による高カルシウム血症」に適応のあるビスホスホネート系の薬剤はゾメタ点滴静注 (ゾレドロン酸) とパミドロン酸二Na点滴静注用の2種類しかない。(テイロック注射液10mgは2016年に販売中止となっ...

新着記事

腎機能障害患者における高カルシウム血症を回避する目的でのエディロール減量の意義は?

【質問】腎機能障害のある患者に対して、高カルシウム血症を回避する目的でエディロールを0.5μgに減量することは意義のあることでしょうか? 根拠を示して教えてください。 【回答】エディロール(エルデカルシト...

重症筋無力症患者へのPL配合顆粒処方は疑義照会が必要であるか?

【質問】重症筋無力症のある患者さんに、PL配合顆粒が処方された場合疑義照会は必要ですか? PLは抗コリン作用をもつ薬剤が含有されていますが、添付文書に重症筋無力症についての記載はありません。 【回答】 PL...

高カリウム血症リスクのためセララ・ミネブロとウラリット併用は避けるべきか?

【質問】セララやミネブロの添付文書に、ウラリットは併用禁忌の記載がありません。 ヒヤリハット事例でセララ投与中にウラリット併用発覚で削除した報告例があります。 製薬会社FAQにウラリットは重量比約18%の...

新着記事をもっと見る