【A】3 種類以上の目薬を点眼する際は、水性点眼剤 → 懸濁性点眼剤 → 油性点眼剤 → 眼軟膏の順番に使用する。眼軟膏や油性点眼剤は効果発現が長いことや水をはじきやすいため水溶性点眼剤や懸濁性点眼剤よりも後に点眼する必要がある。
クラビット点眼液、グラナテック点眼液、アイファガン点眼液、ルミガン点眼液、コソプト点眼液は水溶性の点眼液であるため、順番は特に明確には決まっていない。5分ほど間隔をあけたほうが無難と考えられる。
(参考 : 点眼剤の適正使用ハンドブック 社団法人 日本眼科医会 )
また、刺激が強いと流涙が増加して眼内移行性が低下する可能性があることから流涙のpH7.0~7.4に近い点眼液を先に使用することや先に点眼した薬の方が結膜嚢からの排出が大きいため、主剤の点眼薬を後に点眼することも考慮する。(エビデンスなし)
クラビット点眼液0.5% 水性点眼剤 pH6.2~6.8
グラナテック点眼液0.4% 水性点眼剤 pH5.0~7.0
アイファガン点眼液0.1% 水性点眼剤 pH6.7~7.5
ルミガン点眼液0.03% 水性点眼剤 pH6.9~7.5
コソプト配合点眼液 水性点眼剤 pH5.5~5.8
(各社 添付文書 インタビューフォームより)