【Q】ケイキサレートとカリメートはどのような違いがあるのか。用量依存的なK低下効果が得られるのか知りたい。

【A】両薬剤ともポリスチレンスルホン酸であるが、ケイキサレートの成分はNa塩、カリメート の成分はCa塩である。

ケイキサレート‥ポリスチレンスルホン酸ナトリウム カリメート ‥ポリスチレンスルホン酸カルシウム

• 陽イオン交換樹脂は便秘に注意が必要であるが、カリメート散の方がケイキサレート散よりも便秘は多い。  (便秘の副作用 : カリメート 9.2%、ケイキサレート1.9%)

• 下痢の副作用はケイキサレートが3.2%と多い。

•カリメートのK低下以外の電解質変動がケイキサレートよりも少ない。ケイキサレートは低カルシウム血症 (1.7%)などの副作用が報告されている。

•ケイキサレートは1g当たり1mEqのカリウムと交換し、カリメートは1gあたり1.64mEqのカリウムと交換する、カリウム交換能力はほぼ同等であると考えられる。ケイキサレートはカリウム以外の陽イオンとも結合するため、K以外の電解質変動が多いと考えられる。

 

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