【Q】ランタス注とXRの違いは?

【A】ランタスXR注はランタス注の濃度を3倍にした製剤で、ランタス注を改良した製剤と位置付けされています。濃度を高くすることで注射液量が少なく、薬液の皮下での沈殿物が濃縮されており、表面積が小さいためにゆっくりと放出されます。その結果、投与部位からの吸収がより穏やかになるため、インスリンの血中濃度が安定し、血糖値がピークのない平坦な推移を認めることが報告されています。吸収が穏やかであるため、より安定した血糖コントロールができます。
なお、空打ちの際の排出量は従来に比べ少ないため、3単位で設定されています。

 

ランタス注→ランタスXRへの切り替え方法について

インスリングラルギン100単位/mL製剤から本剤に変更する場合:通常初期用量は、前治療のインスリングラルギン100単位/mL製剤の1日投与量と同単位を目安として投与を開始する。(ランタスXR注ソロスター 添付文書)

→ランタス注からランタスXRへの切り替えは同じ単位で問題ないとされています。ただし以下の記載があり、薬物動態が異なるため、完全に同等の効果を示すわけではないと考えられます。

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

マイクロファインプラスとマイクロファインプロの違いは?

【A】マイクロファインプラスとマイクロファインプロの違いは下記のとおりとなります。 マイクロファインプラス 1. 痛みの軽減技術 : ストレート構造、ペンタポイント技術、Micro-Bondedコーティングを採用。 2. ...

【Q】インスリン注射は何単位まで増量可能か?

【質問】1型糖尿病患者において、1日4回のインスリン注射の合計単位数が100を超えてなんとかコントロールできている場合、これを継続していても害はないのでしょうか?(高インスリン血症など)  トレシーバの添付...

【Q】ランタス注とXRの違いは?

【A】ランタスXR注はランタス注の濃度を3倍にした製剤で、ランタス注を改良した製剤と位置付けされています。濃度を高くすることで注射液量が少なく、薬液の皮下での沈殿物が濃縮されており、表面積が小さいため...

新着記事

病院における添付文書・インタビューフォームの保管状況

【質問】添付文書・インタビューフォームの保管についてお聞きします。 当院では災害時等のオフライン環境下で閲覧できるように印刷した上で保管しておりますが、 他施設ではどうされていますでしょうか? 【A】A...

外来の妊婦に対するインフルエンザ治療薬の選択は?

【A】オセルタミビル(商品名 : タミフル)は妊婦に対して安全かつ効果的であるとの豊富な情報1,2があります。また、吸入薬であるラニナニビル(商品名 : イナビル)は、体への暴露が少ないため、問題ないとされてお...

ダイアップ坐剤10㎎は終末期の苦痛に対して保険審査が通るか?

【質問】終末期の方です。ダイアップ坐剤10㎎が苦痛時で処方されました。適応外になりますが、保険はとおるのでしょうか? 【A】終末期の成人患者における苦痛緩和のためにダイアップ坐剤10㎎が処方される場合、...

新着記事をもっと見る