【Q】エパデールは食直後投与でなければだめか?

【A】エパデールは空腹時に服薬すると血中濃度がほとんど上昇しないため、効果が得られないと考えられます。よってエパデールは食直後投与が必須と考えられます。

健康成人男性に単回経口投与した後の血中濃度は通常の摂食下では投与時間後に最高に達し、24時間後には、ほぼ投与前値に戻った。絶食下での試験においては血漿中EPA濃度の上昇はほとんど認められなかった。絶食下において血漿中EPA濃度の上昇が認められなかったのは、EPAの腸からリンパ中への移行には、胆汁酸の分泌や食物からの成分が担体として必要であるためと考えられた。
(持田製薬 エパデール インタビューフォームより抜粋)

また、食物により胆汁酸が増加します。胆汁酸により、エパデールが吸収されると考えられるため、エパデールの効果を最大化させるためには食直後が適切であると考えられます。

※胆汁酸は食事中の脂質とミセルを形成し、吸収を促進させます。そのため、「食後」は胆汁酸分泌が増加した状態となります。

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】ロトリガ粒状カプセルの術前の休薬期間は?

【A】ロトリガ粒状カプセルの成分は「イコサペント酸エチル」と「ドコサヘキサエン酸エチル」です。 エパデールSの成分は「イコサペント酸エチル」であり、血小板凝集抑制作用を有し、出血を助長する可能性があり...

新着記事

サンフォードガイドに記載されていない抗菌薬(CTM, CMZ, FMOX, CZOP)の実臨床での最大用量は?

A. 『JAID/JSC感染症治療ガイドライン2019』に以下の記載がある。 〈呼吸器感染症の項目〉 ・CTM 点滴静注 1 回 1~2g・1 日 2~3 回(添付文書最大 4g/日) ・CZOP 点滴静注 1 回 1g~2g・1 日 4 回(添付文書最大 4g/...

TPN下におけるVitB1の用量と脂肪乳剤の投与方法について

【質問】TPN施行時の他施設での対応について教えてください。 ①VitB1の用量について 当院採用の製剤はフルカリックです。フルカリックは通常2キット使用した場合にASPENガイドラインの推奨量3mg/日となりますが...

発症8日目以降に使用できるコロナ治療薬は?

【質問】コロナ治療薬について教えてください。 『発症8日目、発熱が持続しているため医療機関を受診された方です。酸素化は問題なく中等症I判断、入院は出来ないためこのような場合でも使える有効な抗ウイルス薬...

新着記事をもっと見る