【Q】経皮吸収型製剤の貼付場所が製剤によって異なる理由は?

【質問】経皮吸収の貼付剤について
貼付部位がそれぞれ指定されていますが、「吸収がかわる」「AEDのとき見つけやすいように」「はがれやすいため」などなにか理由があるのでしょうか?他の場所に貼付することも可能なのでしょうか?・ツロブテロール ・イクセロン ・ニュープロ ・エストラーナ ・メノエイド ・フランドル ・ニコチネル ・ニトロダーム ・ビソノ ・フェントス ・ノルスパン など

【A】各製剤の臨床試験時における資料などから、貼付部位における「バイオアベイラビリティの差」を主な検討対象として、試験が実施され、貼付部位の決定がされていると考えられます。

以下に挙げる薬剤は「胸部」と「腹部」のいずれかが貼付部位となっており、「胸部」と「腹部」を基準として、バイオアベイラビリティの同等性から他の部位が設定されていると考えられます。質問者にあるように、「AEDのとき見つけやすいように」「はがれやすいため」などの理由でも、貼付部位の検討の一つにもなるとは思います。

経皮吸収型製剤は以下に示す通り、貼付剤の種類によって異なっています。

・ホクナリンテープ‥胸部、背部、上腕部
・イクセロンパッチ‥胸部、背部、上腕部
・フランドルテープ‥胸部、背部、上腕部
・ビソノ…

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