【Q】経皮吸収型製剤の貼付場所が製剤によって異なる理由は?

【質問】経皮吸収の貼付剤について
貼付部位がそれぞれ指定されていますが、「吸収がかわる」「AEDのとき見つけやすいように」「はがれやすいため」などなにか理由があるのでしょうか?他の場所に貼付することも可能なのでしょうか?・ツロブテロール ・イクセロン ・ニュープロ ・エストラーナ ・メノエイド ・フランドル ・ニコチネル ・ニトロダーム ・ビソノ ・フェントス ・ノルスパン など

【A】各製剤の臨床試験時における資料などから、貼付部位における「バイオアベイラビリティの差」を主な検討対象として、試験が実施され、貼付部位の決定がされていると考えられます。

以下に挙げる薬剤は「胸部」と「腹部」のいずれかが貼付部位となっており、「胸部」と「腹部」を基準として、バイオアベイラビリティの同等性から他の部位が設定されていると考えられます。質問者にあるように、「AEDのとき見つけやすいように」「はがれやすいため」などの理由でも、貼付部位の検討の一つにもなるとは思います。

経皮吸収型製剤は以下に示す通り、貼付剤の種類によって異なっています。

・ホクナリンテープ‥胸部、背部、上腕部
・イクセロンパッチ‥胸部、背部、上腕部
・フランドルテープ‥胸部、背部、上腕部
・ビソノ…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】経皮吸収型製剤の貼付場所が製剤によって異なる理由は?

【質問】経皮吸収の貼付剤について 貼付部位がそれぞれ指定されていますが、「吸収がかわる」「AEDのとき見つけやすいように」「はがれやすいため」などなにか理由があるのでしょうか?他の場所に貼付することも...

【Q】背部痛の患者で、シップ剤を貼りたいが、貼ってくれる人がいない。前腕上部など貼付可能な範囲での使用は効果が期待できるか?

【A】一般的なシップ剤 (モーラスパップ、セルタッチパップなど) は局所作用型であるため、貼付した部分のみの適応であり、質問のような貼付方法では効果が期待できないと考えられる。腰貼りボード (久光製薬から...

新着記事

DOACから他のDOACへの切り替えの考え方は?

【質問】DOACを服用していて血栓症が発症した場合に他のDOACに切り替えることがあるかと思いますが、その切り替え方法の考え方についてご教示ください。よろしくお願いいたします。 【回答】DOACの切り替えを検討...

透析患者に対するワーファリンの用量調節について

【質問】透析患者にWfが導入されたのですが少量から開始していても急にINRが3〜4と過延長になったりと用量調整が定まらないことが多く上手くいきません。 透析患者に対するワーファリンのエビデンス、用量調整の...

心不全治療中の高カリウム血症の場合、MRAの継続か中止か?

【質問】心不全でARB/ACEとMRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)を併用している症例で高K血症となった場合、一律にMRAを中止することが多いのですが(その後再開されないこともしばしば・・・/循環器科の医...

新着記事をもっと見る