【Q】ビスホスホネート系が毎日服用、週1回、月1回と様々な製剤がある理由は?

【質問】ビスホスホネート系の効き方について質問です。毎日服用、週に1回、月に1回と様々な製剤がありますが、血中濃度の維持などは関係なく、「同等の効き目が得られる」というものなのでしょうか?

【A】ビスホスホネート系薬剤は骨組織に沈着し、血中濃度の低下時には骨組織から遊離します。そのため、服薬回数・間隔に依存せず、総投与量が同じであれば、「同等の効き目が得られる」と考えられます。

 

連続投与と間欠投与の総投与量が同じであれば、投与頻度に関係なく、一定期間後の骨への存在量が同程度となる。ビスホスホネート系薬剤のラットにおける骨中半減期は1年以上と長い。(アクトネル錠75mg  審査報告書)

→ビスホスホネート系薬剤を服薬すると過剰分は骨組織に沈着されます。沈着された成分は破骨細胞による骨吸収が開始されると、骨組織から遊離されます。遊離された成分は破骨細胞に取り込まれ、破骨細胞のアポトーシスを促進させる(破骨細胞の働きを抑える)ことで効果を示すと考えられます。
ビスホスホネート系薬剤は血液中の血中濃度が低下しても骨中に沈着するため、総投与量が同じであれば同等の効果を示すと考えられます。

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

リベルサス錠を服薬後は横になることは許容されるか?

【質問】リベルサス服用後は、BP製剤のように横にならないようにする必要があるのか 【A】ビスホスホネート製剤は、服薬後に咽喉頭や食道などの粘膜に局所刺激症状を引き起こす可能性があるため、速やかに胃内へ...

【Q】ビスホスホネート系の中で最もカルシウムを下げるのは?

【A】「悪性腫瘍による高カルシウム血症」に適応のあるビスホスホネート系の薬剤はゾメタ点滴静注 (ゾレドロン酸) とパミドロン酸二Na点滴静注用の2種類しかない。(テイロック注射液10mgは2016年に販売中止となっ...

新着記事

ゲンタマイシン注の投与におけるトラフ値・ピーク値は?

【質問】ゲンタマイシン注(GM)についてご教示ください。 中等度腎機能低下で150mg1日1回の投与方法で開始したところ、トラフ値1.8、ピーク値10前後(だったと思います)の結果を受けて60mg1日1回へ減量しま...

ペランパネルとリファンピシンの薬物相互作用は?

【質問】ペランパネル内服中の患者にリファンピシンを使用することになりました。 電子添文に「ペランパネルの血中濃度が低下する可能性がある」と記載されていますが、実際どの程度低下するものなのでしょうか。...

透析患者のTPNにフルカリックを使用することは問題ないか?

【質問】透析患者のTPNにフルカリックを使用することは問題ないでしょうか。(禁忌は外れましたが・・・) また、使用する場合に注意すべき点はどのようなことが挙げられますか。 実際に積極的に使用しているご施...

新着記事をもっと見る