【Q】プロトピック軟膏は妊婦に使用可能か?

【質問】プロトピック軟膏は妊婦や授乳婦には有益性投与、ハンドブックにも情報がなかったのですが、内服ではなく外用でも血中への移行が問題になる程度あるのでしょうか?実際、使用されるケースはありますか?

【A】プロトピック軟膏の成分であるタクロリムスは妊婦に対して禁忌ではありませんが、胎盤を通過するため、有益性投与とされています。プロトピック軟膏は同成分の内服薬と比較して、血中への移行は非常に少ないため、これらを考慮した適切な判断が必要と考えられます。

添付文書の記載は?

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。〔動物実験(ウサギ、経口投与)で催奇形作用、胎児毒性が認められたとの報告がある。ヒト(経口投与)で胎盤を通過することが報告されている。〕(プロトピック軟膏 添付文書)

→添付文書には「有益性投与」と記載されています。

2018年以前の添付文書は?

[禁忌] …

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】プロトピック軟膏は妊婦に使用可能か?

【質問】プロトピック軟膏は妊婦や授乳婦には有益性投与、ハンドブックにも情報がなかったのですが、内服ではなく外用でも血中への移行が問題になる程度あるのでしょうか?実際、使用されるケースはありますか? ...

【Q】リュープリンSR(リュープロレリン酢酸塩)とヒスロンH(メドロキシプロゲステロン酢酸エステル)は併用禁忌か?

【A】ヒスロンH錠200mgの添付文書にはホルモン剤(黄体ホルモン、卵胞ホルモン、副腎皮質ホルモン等)を投与されている患者には禁忌と記載がある。両薬剤ともに血栓症をおこすおそれがあり、血栓症を起こすおそれ...

【Q】妊婦 絶対過敏期と相対過敏期の期間は?

【A】絶対過敏期(妊娠成立から28日〜50日目) 催奇形性における最も危険な時期 相対過敏期(妊娠成立から51日〜84日目) 口蓋や性器の分化は続いている

新着記事

バゼドキシフェンの飲み忘れ時対応における「次回服用時間が近い場合」の対応は?

【質問】 バゼドキシフェンの飲み忘れ対応について、「決して2回分を一度に飲まないでください。気がついた時に、1回分を飲んでください」とありますが、多くの薬剤に記載のある「次回服用時間が近ければ飲み忘...

インスリン注射のペン残量不足時に2本併用するのは可能か?

【質問】インスリン注射を使用する際、2本を使用して単位数を満たしてもよいか。 例えば20単位を1本は5単位、もう1本は15単位で注射する場合などはどうか。 【回答】ペン型インスリンで必要単位量に残量が満たな...

ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与も可能か?

【質問】ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与を考慮してもよいか。それとも、処方の変更が望ましいか。 【回答】 テオフィリンは気管支拡張薬として有効である一方、腎臓でのアデノシンA1受容...

新着記事をもっと見る