【A】ネオーラルカプセルは添付文書の用法には「1日2回」と記載されており、「食前」「食後」に関する記載はありません。
ネオーラルカプセルの食事に対する影響は、「空腹時」投与に比べて「食後」投与は血中濃度は低くなると報告されています。
サンディミュンよりネオーラルの方が食事による影響や胆汁分泌量の影響が受けにくい(日本内科学会雑誌 第100巻 第10号・平成23年10月10日)と報告されています。
強膜炎に対してネオーラルを使用する場合、目標とする血中濃度は設定されていないため、服用タイミングによる効果の大きな差は認められないと考えられます。
よって。ネオーラルカプセルは服用タイミングを決めて内服を継続することで血中濃度が一定に保たれることが重要であり、1日2回の「食後」or「食前」の服薬が妥当と考えられます。
※強膜炎は関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、またはその他の自己免疫疾患に伴って、発症することがある疾患です。原因は不明なことが多いです。主要な症状は、眼の奥深くでうずくような痛みです。