【Q】ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素の鎮痛補助に関する作用機序は?

【質問】ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素が鎮痛補助剤として使われる場合の機序はどのようになっているのでしょうか?また、相互作用、注意点はありますか?

【A】「ブロムワレリル尿素」、「アリルイソプロピルアセチル尿素」の鎮補助に関連した作用機序は明らかとなっておりません。一方で、ブロムワレリル尿素の鎮作用の作用機序については、明らかとなっています。「ブロムワレリル尿素」はBrが含有されているため、体内のCl-と置換されます。抑制性神経伝達物質のGABAやグリシンは細胞内外のCl-濃度と関連しているため、「ブロムワレリル尿素」のBrが体内のCl-と置換されることにより、鎮静効果が生じると考えられます。

以下の添付文書に記載されている内容からも、鎮静作用の面から鎮痛補助に対して効果があることが理解できます。

Goodman and Gilman’s the pharmacological basis of therapeuticsには「ブロムワレリル尿素」、「アリルイソプロピルアセチル尿素」に関する記載はありませんで…

会員登録をしていただくと全文お読みいただけます。

会員登録していただくとできること
記事を全文閲覧できます。 記事を全文閲覧できます。
記事の全文が検索できます 記事の全文が検索できます。
週1回メルマガが届きます 週1回メルマガが届きます
質問投稿することができます 質問投稿することができます

関連記事

【Q】小児に使用できるNSAIDsは?

【A】小児における解熱鎮痛剤の第一選択は「アセトアミノフェン」と考えられますが、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)で小児に推奨されるのは「イブプロフェン」である。海外でも「イブプロフェン」は子供の中で...

【Q】アセリオ点滴静注とはどのような薬剤ですか?

【A】 2013年に発売されたアセトアミノフェン静注剤 海外では2002年に発売されている バイオアベイラビリティは89.6%であり、アセリオ点滴静注投与後30分以降は経口製剤と同様の推移を示す。 アセリオ点滴静注 C...

新着記事

バゼドキシフェンの飲み忘れ時対応における「次回服用時間が近い場合」の対応は?

【質問】 バゼドキシフェンの飲み忘れ対応について、「決して2回分を一度に飲まないでください。気がついた時に、1回分を飲んでください」とありますが、多くの薬剤に記載のある「次回服用時間が近ければ飲み忘...

インスリン注射のペン残量不足時に2本併用するのは可能か?

【質問】インスリン注射を使用する際、2本を使用して単位数を満たしてもよいか。 例えば20単位を1本は5単位、もう1本は15単位で注射する場合などはどうか。 【回答】ペン型インスリンで必要単位量に残量が満たな...

ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与も可能か?

【質問】ユニフィルによる夜間頻尿が考えられる場合、朝食後投与を考慮してもよいか。それとも、処方の変更が望ましいか。 【回答】 テオフィリンは気管支拡張薬として有効である一方、腎臓でのアデノシンA1受容...

新着記事をもっと見る